fenrir a land of freedom: 「お金があったら、いくらでもお洒落になれる」

こんにちは、桑原です。
出現頻度は書ける時は書いとけ
のスタンスなので疎らです。お許しを、、

最近、母校の上田安子服飾専門学校の
生徒たち５名がうちにlilith art ductのインターン生として来てくれています。

インターンってそもそも気が引けるんですよ。
僕らとしたらタダ働きってもちろんありがたいんですけど、
まぁそれは都合よすぎますよね

それぐらいの対価になる経験　をさせてあげれるならいいんでしょうけど、、、

という訳で、うちでは一日の三分の一ぐらいは会話とディベートに費やしています。
ディベートでは、ある議題を出して　それに対する案をプレゼンします。
議題があげられると同時に即座に発案しなければいけません。
それを時計回りで次の人が発案しますが、
かならず、前の人の案を否定して代案をださなければいけません。

僕は知りませんでしたが、これはよく集団面接などで使われるそうです。

案そのものも大事ですが、ここでは、素早く議題の明確なポイントを見つけ
自分の引き出しとを結び付けて発案するスピード（回転速度）と、相手の話しを理解して、
そのメリットとデメリットを自分の意見と共に整理すること（思考力）
また、どんな意見や状況に対しても
もっといい案はないか、他の方法はないかなど

疑う　という成長にもっとも大事な事を練習することが目的です。

これらは、服飾デザイナー以外でもすべての職業または
生きていくうえでも　とても重要な事です。

といっても、僕が教えるというよりかは、日常ではあまりない状況をセッティングする
ことがここでの僕の仕事だと思っています。

みんな強烈な個性の塊をもっているのに
それを出す術を分かっていない人や
自分のことをよく整理できてなくてぐちゃぐちゃになっている人
ファッションと一緒ですよね。

学生の時、僕の友達が雑誌の読者モデルたちを見てこう言いました。
「お金があったらいくらでもお洒落なれるわ」

僕はこの一言がすごいと思ってしまったんです。
当時、自分のファッションになんの自信もなかった僕ですが、
「いい服を持っていない（出会っていない）だけなのかもしれない」

と思ったし、そう思った瞬間、とても遠かったお洒落な人たちが普通の人に見えました。

あの人たちは良い服とたくさん出会っただけ

じゃあ、自分も出会ったらいいだけなんです。

センスや感度なんていうのは、僕の感覚ですが、みんなそんなに差はありません。
少し感度がいいなと思う人がいるなら案外その人は
その人が感度がいいなぁと思う人に出会っているだけかもしれません。

インスタグラムでは、有名なカメラマンや雑誌の編集者のお洒落な写真の撮り方や雰囲気
に似たような写真が、無意識に伝播して溢れています。
（例えばKinfolk的な感じとか、、）

別に悪いとかそういう事ではなくて、
いい意味で　過大評価しない事。　これが大事だと思っています。
少し経験して練習したら誰でもできるレベルの事が
たくさんあります。

まずたくさんの事を経験して　出会って
その普通という範囲を広げてあげることを心がけます。

また最後に付け加えて

お洒落と感度がいいというのには大きな差異があるように感じます。
（言葉のニュアンス上での）

お洒落とは、整理することです。
感度とは、着目点です。

整理するだけなら、もともと整理されたものをコピーするだけで事足ります。（
既存のカルチャーに染まる　または、雑誌の着こなしを同じものを選ぶ）
着目点とは、たくさんある中から選択するセンスの事です。
どちらもないと、所謂センスがいいとは思えません。

これらはある程度「沢山、色んなことを経験」することで得られます。
確実に。